ミリさん日記

うつとか喘息とかでボロボロのですが生きてます

実際に体験した人の元気が出る話

 

今日は、私が実際に体験した元気が出る話を1000文字でお伝えしたいと思います。私は小学校の先生をしていますが、先日、授業中にとても感動したことがありました。

その日は、国語の時間でした。私は生徒たちに、自分の好きな本を紹介する発表をさせていました。発表は順番に行われ、それぞれの生徒が自分の選んだ本のタイトルや内容、感想などを話していました。みんな上手に話せていて、私は嬉しくなりました。

そして、最後に発表したのが、ある男の子でした。彼は普段はあまり目立たない子で、授業にもあまり積極的に参加しない子でした。私は彼がどんな本を選んだのかと興味を持ちました。

彼は教室の前に出てきて、本を持ち上げました。それは「銀河鉄道の夜」という本でした。私は驚きました。この本は、宮沢賢治という作家が書いた名作ですが、小学生には難しい内容だと思っていました。彼はどうしてこの本を選んだのかと思いました。

彼は本を開いて、一節を読み始めました。「ジョバンニは窓から月を見ていた。月は青く澄んだ空に浮かんでいた。ジョバンニは月が好きだった。月は彼に優しく話しかけてくれるような気がしたからだ」彼の声は小さくて聞き取りにくかったけれど、真剣に読んでいる様子が伝わってきました。

彼は読み終わると、本を閉じて話し始めました。「この本は、ジョバンニという少年が銀河鉄道に乗って夜空の旅をする物語です。ジョバンニは貧しくて父親もいなくて学校でも孤立しています。でも、銀河鉄道では色々な星や惑星を見たり、友達になったカムパネルラと一緒に冒険したりします。この本を読んで、私はジョバンニの気持ちがわかりました。私も父親がいなくて母親も病気で大変です。学校でも友達が少なくて寂しいことがあります。でも、この本を読むと元気が出ます。ジョバンニみたいに夢を見て頑張ろうと思います」

彼の話を聞いて、私は涙が出そうになりました。彼はこんなに辛い思いをしていたのかと思うと胸が痛みました。でも、彼はそんな状況でも本を読んで勇気づけられているのだと思うと感心しました。彼は自分の好きな本を誇らしげに紹介している姿が美しかったです。

私は彼に拍手をしました。他の生徒たちも一緒に拍手をしました。彼は恥ずかしそうに笑って席に戻りました。私は彼に「ありがとう」と言いました。彼は「いえいえ」と言って頭を下げました。

私はその日の授業を終えて、彼に話しかけました。「君は素晴らしい発表をしたよ。本当に感動したよ。君は本が好きなんだね。私も本が大好きだよ。君の好きな本をもっと教えてくれるかな?」彼は驚いた顔をしましたが、嬉しそうに「はい」と答えました。私は彼と本の話をしながら、彼の笑顔を見て、私も元気が出ました。

これが今日の元気が出る話です。私はこの話を聞いた人たちにも、本の魅力や夢の大切さを伝えたいと思います。本は私たちに色々なことを教えてくれます。本を読んで、元気になりましょう。