ミリさん日記

うつとか喘息とかでボロボロのですが生きてます

元気が出る話「優しいクマのおもてなし」

「優しいクマのおもてなし」

 

寒々しい冬の日、雪が舞い落ちる森の中で、ひとりの小さな鳥が迷子になってしまいました。小鳥は寒さと孤独に震えながら、何とか飛び立つ場所を探そうとしていました。

そこに立ちはだかったのは、大きなクマでした。しかし、このクマは何か違っていました。その目には優しさが宿っており、力強い体つきにもかかわらず、小さな生命を脅かすことなど考えもしませんでした。

クマは小鳥を見つけると、静かに近づきました。小鳥は最初は怯えていましたが、クマの温かな存在に安心を感じたのか、少しずつ近づいていきました。

「大丈夫だよ、君を傷つけるつもりはないんだ」とクマはそっと囁きました。その声は風に乗って、小鳥の心に届きました。

クマは小鳥に食べ物を差し出しました。小鳥はおなかがすいていたので、感謝の気持ちを込めて美味しく頂きました。その間、二人は言葉ではなく、心で通じ合っているようでした。

寒さが増す中、クマは小鳥を背中に乗せ、自分の暖かい巣へと案内しました。そこは木々に囲まれた居心地の良い場所で、小鳥はまるで新しい家族を見つけたようでした。

日が暮れる頃、小鳥はクマに感謝の意を伝えました。その瞳には幸せな涙が輝いていました。そして、小鳥は新しい家で温かな眠りにつきました。

以降、二人の間には特別な絆が芽生えました。小鳥は自分の新しい家で幸せに暮らし、冒険心旺盛なクマと共に日々を過ごすのでした。

この物語は、優しさと思いやりがどれほど大切かを教えてくれます。時には予期せぬ出会いが、私たちに新たな家族や友情をもたらすことがあるのです。そして、その絆は私たちの心を温かくし、豊かにしてくれるのです。